10月6日~7日 第24回全国伝統こけしろくろまつりに実演工人として参加してきました!
今日はその様子をご報告しようと思います。
まず会場になった、みやぎ蔵王こけし館をご紹介しましょう。
みやぎ蔵王こけし館は、宮城県刈田郡にあります。遠刈田温泉のシンボル的存在です。
遠刈田は、一説によればこけし発祥の地と言われています。
パンフレットによれば・・・
遠刈田系こけしは、宮城県遠刈田温泉を中心に発達しました。その歴史は、鳴子よりやや古く多くの名人級の工人を輩出しました。
遠刈田こけしは、頭が比較的大きく、赤い放射状の飾りが、頭頂と額からびんにかけたあたりに描かれている華やかなものと、飾りのない黒いオカッパ頭のものがあります。胴模様は重ね菊や菊の変化した模様が多く、全体に華麗な印章です。
こけしは温泉地が産地と言われる、代表的なところですね。
温泉も最高!ぜひ訪れていただきたい産地です。
みやぎ蔵王こけし館 入館案内
そして、ろくろまつりです!このお祭は遠刈田では一番のこけし祭り。
実演工人には、笹森淳一氏(津軽系) 北山賢一氏(木地山系) 鈴木征一氏(肘折系) 柿澤是伸氏(鳴子系) 佐藤英之(弥治郎系) が集まりました。
こけし館のスタッフの方が作ってくれたアルバム。
一部ですが、実演会場の様子を写真でどうぞ。
鳴子系の若手のホープ、柿澤是伸氏。流れるようなろくろの技はさすがです。
全体の様子と、肘折系鈴木征一氏の作品。
昨年は東日本大震災があって、来客者数が少なかったこともあると思いますが、今年は昨年以上にお客様が多かったようです!
私も久々のこけし界のイベントを楽しみました。お越しくださったファンのみなさまありがとうございました。
今回もう一つ注目だったのは、遠刈田系の新人工人の方々。
後継者不足が問題になるこけし界ですが、遠刈田では公に新規工人を募集して、3年前から修行を積んでいました。
3年間の修行期間がおわって、今年はデビューの年だったのです。私もお会いするのを楽しみにしていました!
何もないところから3年でよくぞこけしを仕上げるまでに至ったなと感心してしまいました。
来年からはどんな形になるかわかりませんが、独立ということになっているそうです。
どこかで見かけたらぜひ応援してあげてください。
以上、ろくろまつりでした。